住環境を改善することで、家での暮らしがより快適・安全になり その人らしく生活することができます。

介護リフォームと一般的なリフォームの違いについて

床や壁がタイル貼りの浴室から、ユニットタイプの浴室にリフォームしました。
さて、これは介護リフォーム、一般的なリフォームどちらでしょうか?
実は、介護リフォームと一般的なリフォームともに明確に定められた定義というのはありません。施工業者やメディアなどが、それぞれの住まいに手を加えるときの意図や目的で使い分けられているというのが現状です。
 
では、このリフォームの場合それぞれにどのような意図や目的があるのでしょうか?

一般的なリフォームの例

  • ・古くなってきたので、新しく綺麗にして快適な浴室にしたい。
  • ・冬場が寒いため、暖房がついた暖かい浴室にしたい。

 

介護リフォームの例

  • ・床のタイルが滑ってしまうため転倒が怖い。滑りにくいような浴室にしたい。
  • ・浴槽が深くて入れない。浅い浴槽に替えて手すりを付けて、安全に入浴ができるようしたい。
  • ・入浴時介護をするときに、介護しやすい広い浴室にしたい。
  • ・これからも自立した生活ができるように、安全に入浴ができるような浴室にしたい。

 
このように、一般的なリフォームが修繕や快適性を目的としているのに対し、
 1.被介護者の転倒や事故を防止する 
 2.介護者の負担を軽減する
 3.高齢者の自立を支援する   
と大きく分けて3つの目的があって工事をするのが介護リフォームになります。

介護リフォームの補助金

ある一定の条件を満たせば、介護保険制度を活用して介護リフォームができます。
ただし、リフォームをするには役所への事前手続きが必要となります。
※介護保険制度「居宅介護(介護予防)住宅改修費」の項目
 
・補助金対象者
要支援1~2、要介護1~5のいずれかに認定されている介護保険の被保険者で、「介護保険被保険者証」に記載されている住宅が対象となります。
 
・補助金上限
被保険者1人につき改修費用20万円までとなっており、そのうち負担割合に応じた額を負担する事となります。
つまり、1割負担被保険者が、20万の工事をした場合は、2万円を負担し18万円が支給されるということです。
20万を超えた場合は、1割負担分2万円+超えた工事金額の合計を負担することになります。

・補助金が支給となる工事
 1.手すりの取り付け 
 2.床段差の解消
 3.滑り防止、移動の円滑化のための床材の変更
 4.引き戸等のドアの取替
 5.洋式便器等への便器の取替
 6.その他これら工事に附帯する必要な工事